【7月8日 AFP】インドネシア・バリ(Bali)島で開催中の20か国・地域(G20)外相会合で8日、西側諸国がロシアのウクライナ侵攻を非難し、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が非公開の会合から退出する一幕があった。

 米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は「侵略を終わらせる必要性について、われわれはきょう、世界中から多くの強い声を耳にした」と述べた。ブリンケン、ラブロフ両氏が会合に同席するのは、侵攻開始以来初めて。

 外交筋によると、午前の会合でドイツのアナレーナ・ベーアボック(Annalena Baerbock)外相が侵攻に関してロシアを批判すると、ラブロフ氏は会場から退出した。

 またラブロフ氏は午後の会合でも、ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相によるオンライン演説を前に議場を去り、ブリンケン氏がロシアを非難する場にもいなかった。

 ラブロフ氏は会場となったホテルの外で報道陣に対し、「西側のパートナーらは世界経済の問題について話し合うのを回避しようとしている」と述べた上で、「口を開けば、ロシアに対する熱を帯びた批判を展開する」と反発した。(c)AFP/Shaun TANDON