【7月10日 CGTN Japanese】中国華中農業大学の昆虫多様性調査チームはこのほど、中国中部に位置する湖北省(Hubei)神農架林区で、国家2級保護動物のキシタアゲハを発見しました。キシタアゲハは最も観賞価値があると国際的に認められたチョウの一種で、「最も美しいチョウ」とも呼ばれています。今回発見されたキシタアゲハは、湖北省神農架林区で新たに記録された種となります。

 キシタアゲハは羽を広げると、10~15センチほどで、滑空飛行を好みます。オスのチョウは前翅(ぜんし)の黒い翅脈(しみゃく)の両側に灰白色のうろこ状の模様が目立ち、後翅(こうし)は黄金色で、逆光になると反射して光ります。メスは羽を広げると、羽にメスを象徴する五つの金色の「A」の模様が見えます。今回発見されたのはまさにメスのチョウでした。

 キシタアゲハの原産地はアジア南部で、オーストラリアから東洋の生物地理区に生息し、中国の国家重点保護野生動物リストII級に登録されているとともに、絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)付録II種でもあり、重要な保護対象種とされています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News