【7月8日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は7日、ロシアに「戦場」で勝ちたければ「やってみるがいい」と西側諸国を挑発し、ウクライナ侵攻は「多極化した世界」への移行の始まりにすぎないと主張した。

 プーチン氏は下院各会派代表らとの会合で「西側が戦場でロシアを打ち負かしたがっていると聞いている。やってみるがいい」と述べた。

 さらに、ウクライナでの「戦争」を引き起こしたのは「西側諸国」だと非難。ウクライナ侵攻は「多極化した世界」への移行の始まりにすぎず、「この流れを止めることはできない」と述べた。

 プーチン氏は「ロシアがまだ何も本格的に始めていないことを誰もが知るべきだ」と余裕を見せ、ウクライナと西側諸国をけん制した。

 また「ロシアは和平交渉を拒否していない」として、和平交渉を拒否しているのはウクライナ側だと主張。戦いが長引くほど和平合意は難しくなると警告した。

 プーチン氏は、ほとんどの国は「全体的主義的な自由主義」と「偽善的な二重基準」という西側のモデルに従いたくないのだとして、「ほとんどの国の人は、そのような生活や未来を望んでいない」「自分を特別な存在だと思っている人の前でひざまずき、恥をかかされることにうんざりしているだけだ」とした。(c)AFP