【7月7日 AFP】米中西部イリノイ州シカゴ郊外のハイランドパーク(Highland Park)の独立記念日パレードで起きた銃乱射事件で、当局は6日、逮捕されたロバート・クリモ(Robert Crimo)容疑者(21)が犯行を認め、逃走中に2回目の犯行を考えていたと供述したことを明らかにした。

 警察によると、容疑者は現場から逃走した後、隣接するウィスコンシン州のマディソン(Madison)に車で移動。同市で開かれていた祝賀行事を銃撃しようと考えたが、「計画不足」を理由に断念したとみられる。

 事件では7人が死亡し、数十人が負傷。容疑者は第1級殺人7件の罪で訴追された。検察は保釈審問で、容疑者が犯行を自供したと説明した。

 警察によれば、容疑者は数週間前から犯行を計画していたが、動機は不明。容疑者には精神面の問題と脅迫行為に及んだ過去があったが、犯行に使われた銃器は合法的に購入されていた。

 警察は2019年、容疑者の自宅に2度にわたり出動。同年4月には自殺未遂について調べるため、9月には容疑者が家族を「皆殺しにする」と脅迫したとの通報を受けて急行したが、関係者の逮捕や正式な告訴には至らなかった。

 警察によると、同年12月、当時19歳の容疑者は、21歳未満だったため父親を保証人として銃器許可証を申請。この際、容疑者宅で起きた事件についての正式な告訴がなかったため、許可証を拒否する根拠はなかった。(c)AFP