【7月6日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の韓国代表FW孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)が、ドイツ・ブンデスリーガ1部でプレーしていた10代の頃、人種差別の被害に遭っていたと明かし、2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)で同国を撃破した際は「雪辱」を果たせてうれしかったと述べた。

 29歳の孫は昨季のプレミアリーグで23得点をマークし、アジア人として初めて同リーグの得点王に輝いた。

 韓国サッカー界を代表する選手で、プレミアリーグにおけるアジア人選手歴代最多得点記録保持者でもある孫は6月、その功績から同国の最高体育勲章を授与された。

 しかしそんな孫は、10代でハンブルガーSV(Hamburger SV)に加入した後、ドイツで人種差別の被害に遭っていたため、2018年のW杯で同国に2-0で勝利した試合がキャリアの中で最も記憶に残っている瞬間だと話した。

 孫は4日にソウルで行われたイベントで、初めて人種差別の経験について打ち明けた。

「若いときにドイツへ渡り、本当に困難で想像を絶するような瞬間を数多く経験した」と述べた孫は、「多くの人種差別に直面した。そういった本当に困難な時期を経験しながら、いつか雪辱を果たさなければという思いでいっぱいだった」と続けた。

 後半アディショナルタイムにチームの2点目を奪い、ドイツをW杯敗退に追いやった孫は、同情の余地はほとんどなかったとコメントした。

 孫は「誰かが泣いていれば、(普通は)慰めて抱擁を交わしたいと思うもの」としつつ、「けれど、ドイツ人が泣いているのを見て、自分が望む形で雪辱を果たせた(と感じた)」と付け加えた。

 2013年にバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に移籍し、2015年にはトッテナムへ加入した孫は、イングランドでも人種差別に遭遇した。昨年、ツイッター(Twitter)で孫に人種差別的な発言をした疑いのあるイングランドおよびウェールズ在住の8人が逮捕されている。(c)AFP