中国の惣菜産業の発展はウインドウピリオドを迎える
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【7月5日 CNS】中国では、コロナ禍、ナマケモノ経済、政策的支援などの影響を受け、惣菜が市場の最前線に押し上げられている。広東省(Guangdong)肇慶市(Zhaoqing)は、香港・マカオ(Macau)の農産物供給の重要な生産拠点として、今年5月に粤港澳大湾区(広東、香港、マカオベイエリア)惣菜産業パークの建設開始を発表している。業界関係者によると、中国人の調理習慣は静かに変化しており、中国の惣菜産業の発展は重要なウインドウピリオドを迎えているという。
中国の検索エンジン「百度(Baidu)」とECプラットフォーム「京東(JD.com))」がこのほど発表した「百度×京東618消費トレンド洞察報告」によると、2022年の「惣菜」の関連検索は前年同期比877%増になると予想される。中国のデータ分析企業「艾媒諮詢(iiMedia Research)」によると、中国の惣菜市場規模は20%以上の成長率を維持し、2023年には5100億元(約10兆3174億円)を超えると予測されている。
中国では1980年代後半から惣菜がすでに登場しており、揚げ物や炭火焼などの惣菜の生産・輸出が対外貿易の始まりだった。
それでも、業界関係者の分析によると、中国の惣菜産業はまだ実験の初期段階にあり、業界構図の分散や業界標準の欠如などの問題がある。業界が標準化・大規模化の方向で発展するためには、政府、企業、業界団体が連携し、業界の基礎研究を加速させ、標準の制定を推進することが必要だという。
特筆すべきこととして、広東省肇慶市では、5月に大湾区惣菜産業パークの建設が開始し、惣菜産業基金に関する協定が署名され、惣菜産業連盟と惣菜原料供給業者連盟が立ち上がり、トップ企業の育成と中国の惣菜産業の発展をリードしている。
大湾区の重要な一角を占める肇慶は、惣菜産業の発展にとって「地の利」がある大湾区の主要な農業都市だ。中国国務院が「粤港澳大湾区発展計画綱要」を発表してから3年余り、「湾区の新鋭」である肇慶は、現代農業の発展を進めている。同市は惣菜産業の発展に必要な農業生産資源と生産チェーンの主要企業を有し、穀物、野菜、果物、家畜と家禽、水産などの産業規模と生産高は、広東省の上位に位置している。
大湾区初の惣菜産業パークとして、計画用地面積は7000ムー(約4.6平方キロ)に達している。最初に建設を開始するのは、コールドチェーン物流と惣菜生産基地プロジェクトで、自動立体冷蔵倉庫、多温度帯の冷蔵倉庫、惣菜加工工場、配送センター、総合ビルなどの付帯施設を建設する計画だ。生産開始後の生産額は100億元(約2023億円)を超え、1万人近い雇用が創出される見込みだ。現在、同惣菜産業パークは、アモイ市(Xiamen)、上海市、青島市(Qingdao)、仏山市(Foshan)から11社の企業のプロジェクト選定を行っている。
特筆すべきは、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の発効・実施に伴い、RCEP協力拠点の一つとして、肇慶のこの産業パークが今後どのようにRCEPのチャンスをつかみ、より多くの惣菜製品を世界各地に送り出し、肇慶の農業とRCEP市場を結び付けていくか、注目し続ける価値があるということだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News