【7月4日 AFP】3日に行われた22F1第10戦英国GP(British Grand Prix 2022)決勝では、スタート直後に複数台が絡む大クラッシュが発生し、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)の周冠宇(Zhou Guanyu、チョウ・グアンユー)はマシンが上下逆さまになったままグラベルを横切るという恐ろしいアクシデントに見舞われた。ルーキーの周は無傷のまま救出され、「Halo(頭部保護装置)に救われた」とコメントした。

 タイヤバリアーをも越えてキャッチフェンスに衝突した周のマシンは、跳ね返って横向きのまま直立して止まった。大破したマシンに閉じ込められた周のもとにはマーシャルが駆けつけた。

 周がマシンから救出されるまで、クラッシュに関する詳細なリプレー映像はすぐには流れなかった。

 クラッシュの後、各ドライバーがピットに戻る中、専門チームによって救出されるまで周はマシンに閉じ込められたままだった。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)、アルピーヌ(Alpine)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)、アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)、ウィリアムズ(Williams)のアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)も巻き込まれたこのクラッシュにより、レースは1時間の赤旗中断を強いられた。

 国際自動車連盟(FIA)はその後、周は「命に別条はなく医療センターを後にしている」と発表した。

 その後、ピットに戻った周はツイッター(Twitter)を更新し、ファンに向けて「僕は大丈夫。異常なし。きょうはHaloに救われた。温かいメッセージを皆さんありがとう!」と記した。(c)AFP