【7月2日 AFP】中国の航空会社4社は1日、欧州航空機大手エアバス(Airbus)の旅客機292機を総額370億ドル(約5兆円)で購入することを明らかにした。航空業界では、新型コロナウイルス流行からの復興が進んでいる。

 エアバスは、2019~20年には新型ウイルス流行の影響で業績が落ちたが、21年の純利益は過去最高を記録。今回の受注で、競合の米ボーイング(Boeing)を引き離した。

 受注はいずれも「A320neo」型機で、中国東方航空(China Eastern Airline)が100機、中国南方航空(China Southern Airlines)が96機の購入をそれぞれ発表。中国国際航空(Air China)と傘下の深セン航空(Shenzhen Airlines)も、計96機を購入することを明らかにした。

 エアバスは一連の受注について、「中国航空市場の前向きな回復の勢いと良好な見通し」を示していると指摘した。

 中国は20年3月に国境を閉鎖。現在も厳格な「ゼロコロナ」政策を維持し、水際対策として国際便の数を厳しく制限している。だが同国政府は今週、入国者に義務付けている隔離期間を短縮すると発表。これまでで最も大きな入国制限緩和となり、さらなる規制緩和への期待が高まっている。(c)AFP/Jing Xuan TENG