【6月29日 AFP】米ニューヨークの連邦地裁は28日、米富豪ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)元被告(勾留中に自殺)による少女への性的虐待事件をめぐり、元被告に少女をあっせんしたとして、元交際相手のギレーヌ・マクスウェル(Ghislaine Maxwell)被告(60)に禁錮20年を言い渡した。

 マクスウェル被告は新聞王の故ロバート・マクスウェル(Robert Maxwell)氏の娘で、英オックスフォード(Oxford)大学で学んだ。判決を言い渡されても、反応は見られなかった。

 判事は被告について「悪質で人を食い物にしている」と糾弾。一方で「事件の中心人物はエプスタイン元被告であり、マクスウェル被告がエプスタイン元被告の身代わりとして罰せられるわけではない」と述べた。

 マクスウェル被告は昨年末、未成年者の性的人身売買など六つの訴因のうち五つについて有罪評決が下されていた。

 被告の主任弁護人ボビー・スターンハイム(Bobbi Sternheim)氏は記者団に対し、上訴する意向を示した。(c)AFP/Ana FERNANDEZ and Peter HUTCHISON