【6月28日 CGTN Japanese】中国東部・江蘇省(Jiangsu)南通市(Nantong)如東県(Rudong)にある如東洋上風力発電所は、アジアで初めてフレキシブル直流送電技術を採用した洋上風力発電プロジェクトです。中国長江三峡集団(三峡集団)が27日に発表した情報によりますと、同プロジェクトは2021年12月の稼働開始以来、1日の平均発電量が492万キロワット時に達し、現在の累計発電量は10億キロワット時を突破しているとのことです。

 フレキシブル直流送電技術は電流の方向、大きさを正確に制御でき、風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる電力の系統連系や、電力網のバランスの維持にとって重要な技術とみられています。如東フレキシブル直流送電プロジェクトの交直変換所の設計送電容量は1100メガワットです。4メガワットの洋上風力発電ユニット200台の年間送電量は24億キロワット時に達する見込みで、現在、世界最大容量、最高電圧等級の洋上変換所となっています。

 江蘇省は954キロの海岸線、3万7500平方キロの海域を有し、省全域が風力エネルギーが豊富、あるいは比較的豊富なエリアに属しています。

 三峡集団は如東洋上風力発電所のほか、江蘇省の黄海海域で国内オフショアで最も遠い洋上風力発電プロジェクト「大豊風力発電所」、アジア初の220キロボルト海上昇圧ステーションを備えた響水洋上風力発電所の建設にも投資しました。三峡集団は今年末、江蘇省の洋上風力発電プロジェクトで累計40億キロワット時近くを発電する見通しです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News