【6月28日 CGTN Japanese】河南省(Henan)文物考古研究院の方燕明(Fang Yanming)研究員はこのほど、中国最古の王朝とされる夏の時代(紀元前2070~1600年頃)にちなんでの「2022夏文化フォーラム」で、河南省禹州瓦店遺跡の最新考古研究成果について発表しました。

 それによりますと、夏の時代初期の大型祭祀(さいし)跡における建物の使用年代は紀元前2000年前後で、瓦店遺跡の北西部の台地に位置し、南北の長さは約31メートル、東西の幅は約26メートル。平面は「回」の字の形を呈し、面積は約800平方メートルです。また、その建物の周りには、関連するいくつかの溝が発見されたということです。

 地固めがされた建物の跡では、祭祀活動に関連する人骨が数十体、動物の骨が数体、祭祀物を並べる土台のほか、軟体動物の螺旋状の殻とカラス貝の殻の堆も数カ所発見されました。これらは秋に採取された可能性が高く、1回または複数回の宴会後の残存であると考えられるということです。

 瓦店遺跡は1979年に発見され、面積は100万平方メートル余りで、河南省に位置する夏の時代初期の都市の遺跡とみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News