【4月10日 CGTN Japanese】中国国家文物局は6日、1986年に中国の三星堆(Sanxingdui)遺跡から発掘された三号神樹(巨大な樹木型の考古遺物)の修復作業が効果を収めたことを明らかにしました。35年前に出土した青銅の神樹の破片70個以上が修復専門家の手でつなぎ合わされ、よみがえった神樹の姿を初めて現わしました。

 1986年に世界を驚かせた中国南西部の四川省(Sichuan)広漢(Guanghan)にある三星堆遺跡は最近、輝かしいばかりの新たな発見によって再び世界を驚かせています。四川省広漢市三星堆鎮の遺跡は成都平原北部を流れる沱江の支流、湔江(鴨子河)の南岸に位置しています。遺跡は約12平方キロの範囲に分布しており、中心エリアの三星堆古城の面積は約3.6平方キロです。この遺跡は現在までのところ、四川盆地で発見された夏商(夏王朝と殷王朝)時代の遺跡としては最大の規模と最高のレベルを持つものです。1986年、考古学専門家が第一号と第二号「祭祀坑」を発見し、貴重な文化財1700点以上が出土しました。青銅立人像、青銅神樹、貼金銅人頭像(金箔でできた金面を被せた青銅人頭像)などの精緻な美しさと奇怪な風格は当時、人々の認識を超えるものでした。

 三号神樹は完全に修復された後、一号青銅神樹とともに三星堆博物館で展示される予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News