■「より過激に、よりインパクトを」

 非暴力で人命を脅かさない限り、こうした抗議活動に終わりはないと考えるマケックニーさん。「僕たちは面白がってやっているのではなく、絶望的な状況だからやっているのです」

 マケックニーさんは、イングランド南部沿岸の小さな町ウェイマス(Weymouth)出身。この場所は今、海面上昇の危機にひんしている。

 母親は地元の環境保護活動家で、低所得国における持続可能な開発を研究していた。「母は人生の大部分を、政治制度を通じた変革を起こすことに費やし、僕は母がずっと試行錯誤を繰り返すのを見てきました」

 そしてデモや陳情を30年間続けても効果はなかったと指摘し、「このままの状態が続くなら、僕たちはもっとエスカレートしていくしかありません。もっと過激で、もっとインパクトのあることをしなければならないでしょう」と続けた。

 教師をしている父親のアレックスさんは、息子のことを「勉強熱心で、思慮深く、物静かな若者」で「フーリガンではない」とAFPに語った。「彼は対立を恐れません。適切な時に適切な場所にいる。親としてうれしい限りです」

 道のりは長いかもしれないが、マケックニーさんは諦めてはいない。「僕たちは人々を教育しようとしているのです」

「なかなか思うようには進みませんが、効果は出ています」 (c)AFP/Sylvain PEUCHMAURD