【6月28日 AFP】米女子プロバスケットボール(WNBA)のスターで、大麻製品を所持していたとしてロシアで逮捕されたブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手の初公判が、7月1日に開かれることになった。首都モスクワ郊外ヒムキ(Khimki)の裁判所が27日、発表した。

 五輪で2個の金メダルを獲得し、WNBAでも優勝した実績を持つグライナー選手は2月、ロシアでは違法である大麻オイルの入った吸引器が手荷物から見つかったとして、モスクワの空港で逮捕された。有罪になると最大で禁錮10年を科される可能性がある。

 グライナー選手の弁護人は、勾留期間が裁判期間中まで延長されたと明かし、「完全に想定していた」とコメント。グライナー選手については「不安」になっていたとも述べた。グライナー選手はこの日、手錠をかけられて連行される姿が報道陣に確認された。

 米国務省は先日、ロシア側がグライナー選手を「不当に拘束した」と話し、この件を人質問題担当の大統領特使に預けることを発表。WNBAも、帰国に向けて働き掛けていることを明かしている。

 グライナー選手は、女子バスケットボール史上有数のプレーヤーとして評価され、高い得点能力を武器とする。WNBA選手は、オフの時期にロシアで出稼ぎすることが多く、グライナー選手も同国のクラブチームでプレーしていた。(c)AFP