【6月15日 AFP】ロシアの首都モスクワ郊外ヒムキ(Khimki)の裁判所は14日、米女子プロバスケットボール(WNBA)のスターで、大麻製品を所持していたとして逮捕されたブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手(31)の勾留期間を7月2日まで再延長した。裁判所の代表が報道陣に明かした。

 五輪で2個の金メダルを獲得し、WNBAでも優勝した実績を持つグライナー選手は2月、ロシアでは違法である大麻オイルの入った吸引器が手荷物から見つかったとして、モスクワの空港で逮捕された。有罪になると禁錮10年を科される可能性がある。

 米国務省は、ロシア側がグライナー選手を「不当に拘束した」と話し、この件を人質問題担当の大統領特使に預けることを発表。WNBAも、帰国に向けて働き掛けていることを明かしている。

 グライナー選手は、女子バスケットボール史上有数のプレーヤーとして評価され、高い得点能力を武器とする。WNBA選手は、オフの時期にロシアで出稼ぎすることが多く、グライナー選手も同国のクラブチームでプレーしていた。(c)AFP