【7月2日 CGTN Japanese】中国のインターネット上でこのほど、広東省(Guangdong)にある大学「広州美術学院」の学生の卒業制作が話題を呼んでいます。建設作業員である父親をモデルに、700キロもの重さの鉄筋と鉄片を切断・溶接し、3カ月以上かけて作品を完成させました。ネット上では「とても力強い作品だ」などと評価する声が多く上がっています。

 制作したのは、この6月に広州美術学院彫刻学科を卒業したばかりの黄建億(Huang Jianyi)さんです。黄さんによりますと、卒業制作についてアイデアを考えた時、真っ先に父親のイメージが浮かびました。黄さんの父親は30年以上も建設作業員として働き、家族のために黙々と尽くし、街づくりに地道に貢献してきました。デザイン案について指導教官と話し合った上で、父親をモデルとした彫刻に取り掛かりました。卒業制作は大学生活における最も重要な制作課題なので、建築の言葉で、父親と建設に携わる全ての人に敬意を表したかったそうです。   

 黄さんは、彫刻の主な材料として鉄筋を選び、作品の全高は2.3メートルに達しました。台座は鉄筋を溶接したもので、顔の部分は鉄筋と鉄板を「ミックス」し、内部には照明装置も取り付けました。作品名は「築魂」です。

 作品の材料は全て自分で調達しなければなりませんでした。黄さんは大学周辺の廃品回収所を駆け回り、山のように積まれた廃品の中から真剣に鉄筋や鉄片を探していました。さらに金物店や中古品販売業者にも連絡してようやく必要な材料が全てそろいました。

 黄さんの作品はネット上で人気となり、多くのネットユーザーから称賛されています。黄さんは、自分の作品は完璧ではないとし、「今後も純粋な心を保ち、一つ一つの作品、一つ一つのことに真剣に取り組んでいきたい」と謙虚に語りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News