【6月26日 AFP】ロシア軍が完全掌握したウクライナ東部の要衝セベロドネツク(Severodonetsk)と川を挟んで隣接する都市リシチャンスク(Lysychansk)について、親ロシア派武装勢力は25日、ロシア側が部隊を進め、「市街戦が現在行われている」と主張した。

「ルガンスク人民共和国」のアンドレイ・マロチコ(Andrei Marochko)報道官が、メッセージアプリのテレグラム(Telegram)で述べた。この発言内容については検証できていない。

 ウクライナ軍は24日、東部全域の制圧を目指すロシア軍からリシチャンスクを防衛するため、劣勢に立たされていたセベロドネツクから部隊を撤退させると発表していた。

 ロシア軍はここ数日、北部の都市ハルキウ(Kharkiv)でも攻勢に出ている。AFPの取材班は25日、市中心部にある10階建ての庁舎が夜間にミサイル攻撃を受けたのを確認した。火災が発生したが、死傷者は出ていない。

 同市の南東に位置するチュグエフ(Chuguiv)では今週、ロシア軍の攻撃で6人が死亡した。取材班は24日、野良犬が遺体をあさっているのを目撃した。(c)AFP/Benoit Finck with Blaise Gauquelin in Kharkiv and Anna Malpas in Donbas