【6月25日 AFP】第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)の代表選考会を兼ねた全米選手権(2022 USATF Outdoor Championships)は24日、男子100メートル決勝が行われ、準決勝で今季世界最高の9秒76を記録したフレッド・カーリー(Fred Kerley、米国)が9秒77で優勝し、世界陸上の本命に名乗りを上げた。

 23日の予選で今季世界最高の9秒83をマークしていた東京五輪のこの種目銀メダリストであるカーリーは、追い風1.4メートルが吹いたこの日の準決勝で記録をさらに伸ばすと、雰囲気づくりに成功した決勝でも期待を裏切らなかった。

 自己ベストの9秒85を記録したマービン・ブレーシー(Marvin Bracy)が2位、9秒88をマークしたトレイボン・ブロメル(Trayvon Bromell)が3位に入り、世界陸上の切符を手にした。

 現世界王者クリスチャン・コールマン(Christian Coleman)は、4番手タイムで通過した準決勝の1時間半後に行われた決勝を棄権したが、前回2019年大会の優勝者としてヘイワード・フィールド(Hayward Field)で7月に行われる世界陸上に出場する。

 女子100メートル決勝では、メリッサ・ジェファーソン(Melissa Jefferson)が自己ベストの10秒69で優勝。アレイア・ホッブス(Aleia Hobbs)が10秒72で2位、トワニシャ・テリー(Twanisha Terry)が10秒74で3位に入った。(c)AFP/Rebecca BRYAN