【6月24日 AFP】ドイツサッカー連盟(DFB)は23日、トランスジェンダーやインターセックス、ノンバイナリーの選手が来季、男子と女子のどちらのチームでプレーするのか選択できるように規則を変更すると発表した。

 DFBは発表文で、この規則によってアマチュアとプロのレベルで「性のあり方が『多様』あるいは『不特定』である選手が、将来的に女子と男子のチームのどちらでプレーする資格があるかを自ら決められる」と記した。

「これはトランスジェンダー選手にも適用され、自らが決めたタイミングでの移籍も、それまでプレーしていたチームにとどまることもできるようになる」

 ドイツでは2018年、身分証明書に記されている「男性」と「女性」の欄の横に「多様」のカテゴリーが加えられてから、さまざまなクラブや地域協会で困難に直面していた。

 DFBは、サッカー大会の完全性を「危機にさらすことなく」、2019年に同様のルールをすでに導入していたベルリンサッカー協会(BFV)の例を挙げた。

 しかしDFBは、性別移行期に服用する薬がパフォーマンスに影響を与えてはならず、そうでない場合はドーピングと捉えられ得ると警告した。

 これに先駆けて国際水泳連盟(FINA)は前週、トランスジェンダー選手が出場できるよう「オープンカテゴリー」を新設する方向であると明かしていた。(c)AFP