【6月21日 AFP】ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は20日、米NBCニュース(NBC News)のインタビューで、ウクライナでの戦闘中に拘束された米国人2人について、ロシア兵の生命を危険にさらした罪の「責任を負うべきだ」と主張した。NBCによると、ロシア政府が米国人の拘束について正式にコメントするのは初めて。

 2人はアレクサンダー・ドルーク(Alexander Drueke)氏とアンディ・フイン(Andy Huynh)氏で、ともに退役軍人。

 ペスコフ氏は英語で、2人について「ウクライナ領で違法行為に関与していた傭兵(ようへい)だ。発砲・砲撃により、わが国の兵員の生命を危険にさらした」と指摘。「犯した罪の責任を負うべきだ」と語った。

 ペスコフ氏は「捜査の必要がある」としながら、罪名はまだ確定していないと認めた。また「2人はウクライナ軍の構成員ではない。よって(捕虜の待遇などを規定している)ジュネーブ条約の適用対象にならない」と述べた。

 2人が拘束されている状況などは分かっていない。ペスコフ氏はその点について「当局」が拘束しているとしか答えなかった。

 2人に死刑が科されるかについては「捜査結果次第だ」と語った。(c)AFP