中国・長江デルタ経済圏の発展エンジンの役割の秘訣
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【6月21日 CNS】長江デルタは、中国の経済発展の中で最もダイナミックな地域の一つであり、中国国土のわずか2.1%の面積で中国4分の1の総体経済を生み出している。また、長江デルタは、中国で最も日系企業が集中し、投資対象として最も魅力的な地域でもある。浙江大学(Zhejiang University)金融研究院の史晋川(Shi Jinchuan)院長は、取材に対し、「新たな科学技術革命と産業変革に伴い、長江デルタ都市群は世界第2の都市群になることが期待される」と述べた。
現在、世界には6つの主要都市群が形成されている。アメリカ北東部大西洋沿岸都市群は世界最大の都市群で、北米五大湖区都市群は、米国のみならず世界でも最も重要な工業基地の一つだ。また、日本太平洋沿岸都市群は、日本で最も政治・経済・文化・交通が発達した地域で、イギリスのロンドンを中心とした都市群は、ヨーロッパ最大の金融の中心で、ヨーロッパ北西部都市群は、ヨーロッパの重要な交通の中心地の一つだ。
長江デルタは世界で最も人口の多い都市群だ。2021年の常住人口は2億3600万人で、中国大陸部の6人に1人がここに住んでいる。これは、長江デルタ一体化の発展構図と密接に関連している。上海市を中心に、南京市(Nanjing)、杭州市(Hangzhou)、合肥市(Hefei)を副都心とする長江デルタは、3省1市の地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の26都市を含んでいる。
2018年、「長江デルタ一体化発展」は国家戦略に昇格した。国家戦略の調整のもと、長江デルタの3省1市の相互接続は、まさに「早送りボタン」を押したようだ。近年、長江デルタの3省1市は、一体化した質の高い発展を共同で推進している。上海が主導的役割を果たし、蘇浙皖(江蘇省<Jiangsu>、浙江省<Zhejiang>、安徽省<Anhui>)が、それぞれ強みを持ち、分業の構造が初歩的に形成された。上海市は科学技術イノベーションと金融の中心として、先進製造業分野で強い研究開発基盤と産業化能力を有している。江蘇省は製造業全体の実力が地域のトップに位置している。浙江省は民間経済の基盤が整っており、市場の活力が強く、デジタル経済の発展に特色がある。安徽省は新素材、新エネルギー自動車産業など戦略的新興産業で後発の傾向がある。
長い目で見れば、世界の他の5大都市群と比べ、長江デルタ一体化の優位性は非常に際立っており、地域協力と連携は非常に確立されたシステムを構築している。一体化発展の下で、長江デルタの各都市の産業分業の位置づけをより明確にして、互いに協力・革新を進め、地域競争力を高め、「世界の工場」と「世界の市場」として共に成就した。
2021年には、長江デルタの3省1市のGDPは27兆元(約545兆4189億円)を超え、中国総体経済の24%近くを占め、輸出入や海外投資も高い成長を維持している。産業の差別化から見ると、長江デルタ都市群は「ニューエコノミー」の力を象徴し、集積回路(IC)、バイオメディカル、人工知能(AI)産業が勢いを増している。(c)CNS/JCM/AFPBB News