【6月19日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は18日、ロシアによる軍事侵攻以来初めて南部の前線を視察した。

 視察したのは、激しい戦闘が続く黒海(Black Sea)沿いの都市ミコライウ(Mykolaiv)と隣接するオデーサ(Odessa)州。ロシア軍は首都キーウ奪取に失敗して以来、ウクライナの東部・南部で攻勢を強めている。

 ゼレンスキー氏はオデーサで兵士に対し、「あなた方が生きていることが重要だ。生きている限り、強固な壁となり国を守っている」と述べ、感謝を伝えた。

 大統領府が公開した映像によると、ゼレンスキー氏は激しく破損したミコライウの自治体庁舎を視察したり、地下とみられる場所で兵士に勲章を授与したりした。

 ミコライウは、黒海に面する主要港湾都市オデーサに向かう途中にあり、ロシア軍の標的になっている。侵攻初期にロシアが制圧したヘルソン(Kherson)から北西に約100キロ離れたところにある。(c)AFP/Benoit Finck with Anna Malpas in the Donbas