【6月19日 AFP】第19回世界水泳選手権(19th FINA World Championships)は18日、ハンガリー・ブダペストで開幕して競泳の決勝が行われ、20歳のレオン・マルシャン(Leon Marchand、フランス)がパリ五輪へ存在感をアピールする金メダルを獲得した。ケイティ・レデッキー(Katie Ledecky、米国)とエライジャ・ウィニントン(Elijah Winnington、オーストラリア)は東京五輪の借りを返す優勝を果たした。

 1998年の世界水泳・男子200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得したグザビエ氏(Xavier Marchand)の息子であるマルシャンは、男子400メートル個人メドレーに登場し、父親を上回る金メダルを獲得。4分4秒28は、マイケル・フェルプス(Michael Phelps)氏の世界記録に迫る歴代2位の好タイムで、最後の自由形に入るところまでは世界記録を1秒以上も上回るペースだった。

 記者会見でマルシャンは「そんなに速いとは思わなかった」と喜び、2年後に行われる母国開催の五輪を目指しているとコメント。「4分5秒を切るのがパリへ向けた目標だった」と話した。

 女子400メートル自由形では、昨年の五輪で優勝を逃したレデッキーが世界水泳16個目の金メダルを獲得し、自身が持つ最多記録を更新した。男子400メートル自由形では、本命として臨んだ五輪の同種目で7位に終わっていたウィニントンが、ここ10年では最速となる3分41秒22のタイムで金メダルを手にした。

 4×100メートルリレーでは、男子は米国、女子はオーストラリアが金メダルを獲得し、五輪王者が引き続き強さを見せた。(c)AFP/Peter BERLIN