【6月18日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は17日、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)に出場する意向を示した。ただし、次週英ロンドンで予定している練習で慢性的な問題がある左足の感覚を試した上で、最終的に決断したいとしている。

 ナダルは故郷マヨルカ(Mallorca)島で開かれた記者会見で、「ウィンブルドンでプレーするつもりだ」と述べ、「治療と先週の練習で可能性を感じた。月曜日(20日)にロンドンへ飛ぶ予定だ。そこでハーリンガム・クラブ(Hurlingham Club)のエキシビションに出て、1週間ほどトレーニングしていけるかどうか見極める」と明かした。

 5日に行われた全仏オープン(French Open 2022)決勝で、ナダルは注射の影響で左足の「感覚がなかった」状態でプレーしていたものの、キャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を下して四大大会(グランドスラム)のタイトル獲得数を歴代最多の22に伸ばした。

 前週にはバルセロナ(Barcelona)に移動し、神経痛を軽減するための「パルス高周波療法」を開始。広報担当者によると、この治療は問題の足の神経を「一時的にまひ」させるものだという。

 第1子が誕生する予定であることも明かした36歳のナダルは、13日にサンタポンサ(Santa Ponsa)にあるマヨルカ・カントリークラブ(Mallorca Country Club)のグラス(芝)コートで治療後初めてセッションを行っており、今週から徐々にトレーニングの激しさも増している中で、「違いを感じている。正直なところ、少し違和感もある」と話した。

「神経を治療して足に何かが起きている。足のある部分の感覚がなくなったと思えば、他の部分がそうなることもある。それが当たり前のようで、数週間後には神経が再生するらしい」

「うれしいよ。少し痛みはあるけれど前とは違っていて、それは自分にとって進歩だ」

 2020年のウィンブルドンが新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で中止となった後、同じ左足の痛みで昨年大会を欠場していたナダルは、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)で3年ぶりのプレーを望んでいる。

「ウィンブルドンに移動して、3年ぶりにプレーすることを楽しみにしている」と話したナダルは、今後の計画として、「ウィンブルドンでプレーした後、休養を挟んでカナダへ行き、それから全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)だ」と明かした。(c)AFP