【6月18日 CGTN Japanese】中国で初の二酸化炭素の海上貯留プロジェクトが、約10カ月にわたる研究と建設を経て、このほど東部の山東省(Shandong)青島市(Qingdao)で全設備の建造を終えました。

 同設備は重さ約750トンで、中国の南海の珠江口海盆(海底の大規模な凹所)にある「恩平15‐1」油田に設置されます。油田開発によって放出される二酸化炭素を分離・脱水して回収した後、再び海底の塩水帯水層に注入し、永久に地中深くに閉じ込めることで、陸地での貯留に比べ、立地の選定の容易さ、安全性の高さ、環境への影響を抑えて大規模な貯留が可能になるなどのメリットがあるということです。

 二酸化炭素の海上貯留の実用化はアジアでも初めてとのことで、年間約30万トン、最大146万トン以上の二酸化炭素を貯留することが可能です。それによる排出削減効果は、約1400万本の植樹、または乗用車約100万台分の利用削減に相当するということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News