サウジ、虹色のおもちゃなど押収 同性愛取り締まりで
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【6月16日 AFP】サウジアラビアの首都リヤドで、当局による同性愛取り締まりの一環として、商店から虹色のおもちゃや衣類が押収された。国営メディアが14日夜、報じた。
保守的なサウジアラビアは2019年、外国人観光客の受け入れを開始したが、同性愛に死刑を科すなどの人権問題をめぐりたびたび批判されている。
国営テレビのアルイフバリヤ(Al-Ekhbariya)が報じたところによると、押収の対象となったのは、虹色のリボンやスカート、帽子、筆箱など。大半は子ども向けに製造されたものとみられる。
取り締まりに関わる商業省職員は、「イスラム教の信仰や公の秩序に反し、若い世代に対して同性愛色を宣伝する」商品だと説明。放送の中では、ジャーナリストがレインボーフラッグを指して、「同性愛の旗」がリヤドの商店で販売されていると発言する場面もあった。
アルイフバリヤは、虹色が子どもに「有害なメッセージ」を送っていると報道。取り締まり対象となった店舗や押収された商品の数については明らかにしなかった。
AFPはサウジ当局にコメントを求めたが、今のところ返答はない。(c)AFP