【6月19日 CGTN Japanese】中国のグローバル衛星測位システム「北斗3号」は2020年7月31日に正式に開通しました。これまでに世界の半数以上の国・地域で応用され、中国での産業規模は4000億元(約8兆円)を超えています。

 北斗システムの軌道上運行サービス衛星は現在、計45基で、世界に向けて、測位・ナビゲーション・時刻配信、世界ショートメッセージ通信、国際捜索救助などを含む7種類のサービスを共同でユーザーに提供しています。

 中国の小米(シャオミ、Xiaomi)や華為(ファーウェイ、Huawei)、米アップル(Apple)、韓国サムスン(Samsung)などのスマートフォンメーカーはいずれも北斗システムに対応しています。2021年には中国国内のスマホ総出荷台数の94.5%が北斗に対応し、関連製品は3億2400万台に達しました。

 スマホによる測位のほか、中国の複数の都市では車線レベルのナビゲーションが試験的に応用されています。業界での応用面では、北斗システムは交通運輸、公共安全、災害救助・減災、農業・林業・牧畜・漁業などに全面的なサービスを提供しています。特に、科学技術による感染症対策において、北斗は正確に測位し、感染症対策物資の効率的な供給・流通を後押ししています。

 また、北斗システムに基づく精密農業やスマート港湾などのソリューションが、東南アジア諸国連合(ASEAN)や南アジア、東欧、西アジア、アフリカなどの各国で経済・社会の発展に役立っています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News