【6月15日 AFP】男子ゴルフ、メジャー通算4勝のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は14日、サウジアラビアが後援する新リーグ、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズへ、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)が他選手を誘ったのは残念だと認めながらも、同シリーズへの参戦を決めた選手たちとの友情は変わらないと話した。

 2001年9月11日の米同時多発攻撃の被害者遺族は、攻撃に加担していたとしてサウジアラビアを訴えており、米選手の新シリーズ参戦には裏切られたように感じたと話している。また、同シリーズはサウジアラビアの人権問題などから目をそむけさせる「スポーツウオッシング」で、参加選手たちも共犯だとの声もある。

 米国ツアー(US PGA Tour)を熱烈に支持するマキロイは、遺族に共感しながらも「彼らを共犯とは考えていない」と話し、「どこでプレーしたいかを選ぶ権利は全員にあり、そして彼らは自分なりの決断を下した」と続けた。

 マキロイは、ミケルソンの判断には賛同していないが、「ゴルファーとして」の敬意は失っていないと言い、「彼のやったことと、ここまでの立ち回りは残念だ」としながらも、「それでも彼は競技へ復帰して、いくつかの対応を後悔している様子だし、この経験から学んでいると思う」と話した。

「彼がたどった道のりを残念に思うかと言われれば、確かに思っているが、それでも大いに尊敬しているのは変わらない」

 また、リブゴルフ・シリーズと米ツアーの衝突が、選手同士の友情の崩壊につながることはないだろうと話し、「あちらの大会へ出場すると決めた選手たちとも、引き続き親しくしていきたい。友人のやることすべてに賛成できないのと同じだ」とコメントした。(c)AFP/Jim SLATER