【6月15日 AFP】男子テニス、シンチ選手権(2022 cinch Championships)は14日、シングルス1回戦が行われ、全仏オープン(French Open 2022)準優勝で大会第1シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)はワイルドカード(主催者推薦)のライアン・ペニストン(Ryan Peniston、英国)に6-7(4-7)、6-7(2-7)で敗れた。

 クレーコートのスペシャリストのルードは、試合を通じてなかなかタイミングが合わず、ベースラインで転倒して治療を受ける場面もあった。

 一方のペニストンは、これがATPツアー本戦初出場の伏兵。乳児期に患った横紋筋肉腫という小児がんを乗り越え、その後フランスや米メンフィス大学(University of Memphis)で腕を磨いてきた26歳は「信じられない。夢みたいだ」と喜んだ。この日はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)のワイルドカードも獲得した。

 その他の試合では、前年覇者で第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)が6-3、6-3でダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)に勝利。上位5シードのうち他の4人全員が番狂わせを喫した中で面目を保った。

 この日ウィンブルドンのワイルドカードを獲得した四大大会(グランドスラム)通算3勝のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は7-6(7-2)、6-7(6-8)、7-6(7-5)でフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)を下した。

 第5シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)は1-6、4-6でサム・クエリー(Sam Querrey、米国)に敗れた。(c)AFP