【6月15日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、今月末に開幕する四大大会(グランドスラム)のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)に出場することが決まった。大会を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)が14日、セレーナにシングルスのワイルドカード(主催者推薦)を与えた。

 40歳のセレーナは、1年前のウィンブルドン1回戦で負傷した後にツアーを離脱し、世界ランキングも1208位まで下降している。次週行われるイーストボーン国際(Rothesay International Eastbourne 2022)のワイルドカードも得ており、ここでオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)と組む女子ダブルスで公式戦復帰を予定している。

 セレーナは昨年のウィンブルドン1回戦で脚を痛めて涙の途中棄権を強いられ、競技復帰は難しいのではないかという臆測も広がっていた。

 それでも、ウィンブルドンは2016年に自身7度目となるシングルス制覇を果たし、出産から復帰後の2018年と2019年にも決勝へ進出した大会。セレーナがグランドスラム24勝目を挙げ、マーガレット・コート(Margaret Court)氏の最多記録に並ぶには、ウィンブルドンが最も可能性が高いとみられる。

 その他のワイルドカードは、ケイティ・ボールター(Katie Boulter)やリアム・ブローディ(Liam Broady)ら英国勢が大半を占め、他にグランドスラム通算3勝で、足の負傷による長期離脱から今季復帰したスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)や、先日のリベマ・オープン(Libema Open 2022)でダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)を破って優勝したティム・ファン・ライトーベン(Tim Van Rijthoven、オランダ)も獲得した。(c)AFP/John WEAVER