【6月13日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー(US PGA Tour)のコミッショナーを務めるジェイ・モナハン(Jay Monahan)氏が12日、サウジアラビアが後援する新リーグ、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに参戦した選手の資格を停止した措置の正当性を主張し、ツアーに反旗を翻した選手が、忠誠を誓う選手に「ただ乗り」することはできないと話した。

 米ツアーは9日、新リーグの開幕戦に出場した米ツアーの会員と元会員17人に資格停止の処分を科した。それ以来初めて公の場でコメントしたコミッショナーは、カナディアン・オープン(RBC Canadian Open 2022)開催中に米CBSテレビの取材に応じ、「いくつかの不運な決断を下した不幸な1週間だった」と話した。

「私の仕事は忠実な米ツアーの会員とわれわれのパートナー、ファンを守り、祝福することであり、それを実行したまでだ」

 現在の米ツアーの規定では、一度ツアーを離れた選手の復帰は不可能だが、それでも17人は高額賞金を用意する新リーグへの参加を選んだ。シンプルに両方の大会に出場することはできないのかという質問に対して、コミッショナーは「その質問には、質問を返すことが答えになる。つまり、われわれをどうしても必要とする理由が彼らにあるのかということだ」と答えた。

「あの選手たちは複数年の高額契約を結び、いくつかのエキシビションを同じ相手と、何度も何度もプレーすることを選んだ」

 モナハン氏は、資格を停止された選手に米ツアー復帰の道はあるのかという疑問には答えず、「われわれは出場停止にするという判断を下した。大会の出場資格はもうない。現時点で言えるのはそれだけだ」と話し、「今後の展開を見ていきたい」とした。(c)AFP