【6月13日 AFP】ゴルフ欧州ツアーの男女混合大会、スカンジナビアン・ミックスド(Scandinavian Mixed 2022)は12日、スウェーデン・ティーレサンド(Tylosand)のハルムスタッドGC(Halmstad GC、パー72)で最終日が行われ、女子のリン・グラント(Linn Grant、スウェーデン)が9打差の圧勝で優勝を飾った。男子の欧州ツアー大会で、女子選手が優勝するのは史上初の快挙となった。

 DPワールドツアー(DP World Tour、旧欧州男子ツアー)と女子欧州ツアー(LET)の選手が出場した中、22歳のグラントが今季6試合目の出場で3勝目を挙げた。大会後にグラントは「これで女子ゴルフの認知度が高まり、LETのスポンサーが増え、少しでも女子ゴルフが盛り上がればと思っている」と話した。

 2位と2打差の首位から出たグラントは、隙のないゴルフを披露。最初の6ホールで5バーディーを奪って差を7打に広げると、雨の降る中で続く3ホールをパーセーブしてノーボギーを続け、10番で再度バーディーを奪取。11番、14番でもバーディーを記録し、最終的には通算24アンダーまでスコアを伸ばした。9打差の優勝は、今季ここまでのDPワールドツアーでは最大のスコア差となった。

 この大会で、特に男子選手を倒したいという思いはあったかという質問に対して、グラントは「もちろん。それが一番重要な部分だった」と答えた。

 2016年の全英オープン(The 145th Open Championship)覇者ヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)が、マーク・ウォーレン(Marc Warren、スコットランド)とともに2位タイに入った。(c)AFP