【6月10日 AFP】テニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)は9日、27日開幕の今年の大会の賞金総額が史上最高額の4035万ポンド(約67億7000万円)になると発表した。

 新型コロナウイルスの影響で観客数を制限して開催された昨年大会より11.1パーセントの増額で、最後に「通常の」形で行われた2019年大会よりも5.4パーセント多い。

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ウィンブルドンは今大会でロシアとベラルーシの選手の出場を禁止すると発表し、男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)も対抗措置としてランキングポイントを付与しないことを決めたため、今年は賞金の減額につながるのではないかという臆測があった。

 しかし、今年は満員の観客が予想され、恒例の休養日となっていた「ミドルサンデー」が廃止されることから、主催者は賞金総額を増やした。

 男女シングルスの優勝賞金は200万ポンド(約3億3000万円)で、準優勝賞金は100万ポンド(約1億7000万円)超。また、シングルス1回戦で敗れた選手も5万ポンド(約840万円)を獲得する。

 女子シングルス元世界1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は、ランキングポイントが付与されないことから今大会の欠場を示唆しているが、正式な決断はまだ下していない。(c)AFP