【6月10日 AFP】男子ゴルフの米ツアー(US PGA Tour)は9日、サウジアラビアが後援する新リーグ、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに出場している選手を資格停止にした。

 ゴルフ史上最高の賞金総額2500万ドル(約33億5000万円)を誇る同シリーズの初戦はこの日、グレッグ・ノーマン(Greg Norman)最高経営責任者(CEO)が見守る中、英ロンドン郊外のセンチュリオンGC(Centurion Golf Club、パー70)で開幕した。

 しかし、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)やダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)がティーオフに臨んだ約30分後、米ツアーは許可なく同シリーズに参戦する選手への資格停止処分を書簡で通達。初日のラウンドはすぐさま水を差される形となった。

 米ツアーの措置に対し、リブゴルフ側は「報復的」であり「ツアーとそのメンバーの分断を深めるもの」だと反発している。米ツアーに名指しされた17人の中に訴訟に踏み切る選手が出てくれば、法廷闘争に発展する可能性もある。

 17選手のうちジョンソンやセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)、ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)、グレーム・マクダウエル(Graeme McDowell、北アイルランド)ら10選手は、すでに米ツアーを脱退している。

 これらの選手は、今週のカナディアン・オープン(RBC Canadian Open 2022)終了後にフェデックス・カップ(FedEx Cup)ランキングのリストから除外され、スポンサー枠あるいはその他特別枠の非会員としても米ツアー出場は不可能となる。

 リブゴルフ・シリーズ第1戦の初日は、2011年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2011)覇者シャール・シュワーツェル(Charl Schwartzel、南アフリカ)が5アンダー「65」で首位に立ち、ミケルソンとジョンソンらが1アンダー「69」で追随している。(c)AFP/John WEAVER