■歴史の教訓を重視するマクロン氏

 マクロン氏は、歴史的にロシアと緊密な外交関係を維持してきたフランスの立場を保つのに腐心しており、西側諸国も巻き込んで紛争が拡大するリスクについてたびたび警告している。

 歴史の教訓を重視するマクロン氏は、1919年に連合国とドイツの間で締結された第1次世界大戦(World War I)の講和条約を引き合いに出し、ウクライナ侵攻でロシアに懲罰を加えようとする一部の西側諸国の思惑に懸念を示している。講和条約でドイツに課された懲罰的な条件は、1930年代のナチス(Nazi)が台頭する引き金となり、1939年の第2次世界大戦(World War II)勃発につながったと主張する歴史家も存在する。

 マクロン氏にウクライナを訪問するよう求める圧力は強まっている。他の西側諸国の指導者がゼレンスキー政権への支持を示すために象徴的にウクライナを訪れる中、マクロン氏は「意味のある」場合にのみ訪問するとの立場を崩していない。(c)AFP/Valérie LEROUX