【6月7日 AFP】男子ゴルフのフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は6日、サウジアラビアが後援する新リーグでPGAツアーのライバルとなる、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズへの参戦を表明した。

 PGAツアー通算45勝を誇り、そのうちメジャーで6勝を記録しているミケルソンは、英ロンドン郊外のセンチュリオンGC(Centurion Golf Club)で今週開幕する同シリーズの出場者48人に名を連ね、「愛するこの競技に復帰する準備はできており、32年目にしてこの新しい道が再出発になる」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 現在51歳のミケルソンは、作家のアラン・シップナック(Alan Shipnuck)氏が2月に一部紹介した伝記の中で、リブゴルフ・シリーズがPGAツアーのてこ入れになると指摘した一方で、「人権について恐ろしい記録」があるサウジアラビアは「怖い」と話すなど、両リーグを批判していたことが明らかになった。

 発言について謝罪した後、ゴルフから「少し離れる時間がどうしても必要」だとして休養を宣言し、それ以来プレーから遠ざかっていたミケルソンは、この自粛期間中に第86回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2022)と第104回全米プロゴルフ選手権(2022 PGA Championship)を欠場した。

 ミケルソンは「競技から離れて自分を見つめ直し、非常に謙虚な気持ちになった」とし、「これまで集中して懸命にセラピーを続けてきて、健康的でこれまでよりも安らぎを感じている。まだ先は長いと実感しているが、これからの仕事に向き合っていく」とつづった。

 リブゴルフ・シリーズの賞金総額は米メジャー大会の2倍近い史上最高の2500万ドル(約33億円)となっており、優勝賞金は400万ドル(約5億2500万円)が用意されている。(c)AFP