【5月18日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が17日、新設のリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)を支持するフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)の意見は「極端」だと話した。

 昨年の全米プロゴルフ選手権(2021 PGA Championship)を50歳で制し、メジャー最年長王者となったミケルソンだが、リブゴルフ・インビテーショナルについての発言が物議を醸した2月以降、ツアーから離れ、19日から始まる今年の全米プロも欠場を発表した。

 ミケルソンが4月に行われたマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)を欠場したのは1994年以来で、全米プロの欠場はプロデビューシーズンの1993年以来となる。1年にメジャーを2大会欠場したことは、その年以降は一度もなかった。

 そのミケルソンに対して、ウッズはツアーから離れていた間も親しみは湧かなかったようで、ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏やアーノルド・パーマー(Arnold Palmer)氏が米ツアーに残したものを引き合いに出しつつ、ミケルソンの発言は「極端」で分断を招いていると話した。

 ウッズは「フィルの言ったことに対して、ツアーと、ツアーのレガシーにすべてをささげているわれわれ多くの選手は反対している」と話し、「彼は自分の時間を取っていて、それはみんな理解している。しかしツアー運営の仕方や、あるべき姿に関する彼の見方には、まったく同意できない部分があると思う」と続けた。

 ミケルソンは、作家のアラン・シップナック(Alan Shipnuck)氏が2月に一部紹介した伝記の中で、「人権について恐ろしい記録」があるサウジアラビアは「怖い」としながらも、金銭面が米ツアーよりも魅力だったため参戦するつもりだと話していた。

 ウッズは「ツアーや、選手にとってのツアーの意味に対するフィルの視点は極端だ」としながらも、「彼がここにいないのが寂しい。ゴルフ界の大物だし、今は休養を取っているが、みんないい形で戻ってきてほしいと思っている」と話した。

 ミケルソンとは連絡を取っておらず、何か解決すべき問題があるのかも分からないという。ウッズは「彼には彼なりの、ゴルフの行く末に対する意見がある。自分には自分の見解がある」とし、「ジャックやアーノルドがツアーの初期に見せた活躍が、今ではツアーのレガシーになっている。米ツアーには今でも大きな魅力と、多くのチャンスがあると思っている」とコメントした。(c)AFP/Jim SLATER