【6月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)、女子シングルスで4日に自身2回目の大会制覇を果たしたイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)に向けて、自分に「何も期待しない」と話した。

 世界ランキング1位のシフィオンテクは、この日の決勝で6-1、6-3と10代のコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)に快勝。四大大会(グランドスラム)一つ、WTA 1000大会四つを含む6大会連続優勝を飾り、マッチ連勝は35試合にまで伸びた。

 それでも連勝をさらに伸ばすには、ここまで大会本戦通算で4勝4敗というグラス(芝)コートの戦績を改善させる必要がある。グランドスラムでは7大会連続で2週目に勝ち進んでいるシフィオンテクは「コーチ(トマス・ヴィクトロフスキ<Tomasz Wiktorowski>氏)は、私が芝でももっと勝てると信じている」と話し、「どうなるかはまだ分からないけど、あと1勝か2勝続けられればうれしい」とコメントした。

「だけど正直に言えば、芝はいつだって難しい。実際には、芝では自分に何も期待しないでいいところが気に入っている。なんだかすっきりした気持ちになれるから」

 昨年のシフィオンテクは、芝でのプレーも成長しているところを見せ、ウィンブルドンでは4回戦に進出した。またヴィクトロフスキ氏のかつての教え子であるアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska)氏は、2012年のウィンブルドンでキャリア唯一のグランドスラム決勝に進出している。

 シフィオンテクは「とにかくできる限りの準備をしたい」と話し、「コーチはラドワンスカと一緒にやっていて、彼女は芝が一番得意だった。だからもしかしたら、コーチがいくつかヒントをくれて、それが大きな助けになるかもしれない。自分としては、芝でのプレーをもう少し楽しめるようにしたい」と続けた。(c)AFP/Jed Court