【6月5日 AFP】4日に全仏オープンテニス(French Open 2022)で2度目の優勝を果たした女子世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が、試合後のスピーチでロシアのウクライナ侵攻に言及し、涙ながらに平和を訴えた。

 今大会期間中、ウクライナカラーのリボンを帽子につけて試合に臨んだシフィオンテク。試合後のスピーチで「ウクライナに何か伝えたかった。頑張ってほしいと。まだ戦争は続いているから」と話し、会場からはスタンディングオベーションが起こった。

「(2月のカタール・オープン<Qatar TotalEnergies Open 2022>で優勝して)ドーハでスピーチをした時から(侵攻が)始まり、次の大会で話す頃には状況が良くなっていることを期待していた。でも今も希望は持っている」

 さらに、その後米NBCに対し、「まだ戦争は続いていて、人々は苦しんでいる」と述べ、「もっと人々には意識してほしい」と訴えた。

 21歳のシフィオンテクはこの日、シングルス決勝でコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)を6-1、6-3で下して優勝。連勝を35試合に伸ばし、ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)が持つ2000年以降の女子ツアー最長連勝記録に並んだ。(c)AFP