【6月4日 AFP】ミャンマーの軍事政権は3日、テロ関連の罪で死刑判決を受けた元議員と著名民主活動家ら4人の刑を執行することを明らかにした。同国での死刑執行は1990年以来となる。

 刑執行が決まったのは、国家顧問だったアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏率いる政党「国民民主連盟(NLD)」のピョーゼヤトー(Phyo Zeyar Thaw)元議員や民主活動家のチョーミンユ(Kyaw Min Yu)氏ら。軍事政権のゾーミントゥン(Zaw Min Tun)報道官はAFPに対し、4人が「刑務所の手続きに従って絞首刑になる」と説明。執行日は未定だとした。

 同国の軍事政権は、昨年2月のクーデターで実権を掌握して以来、反対派に対する弾圧の一環として数十人に死刑を宣告してきた。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の広報担当者は刑執行の即時中止を要請するとともに、国際社会に対し介入を呼び掛けた。(c)AFP