【6月2日 AFP】カナダ軍は1日、国連(UN)の対北朝鮮制裁をめぐる国際監視活動のため日本に配備されているカナダ空軍機が国際空域を哨戒飛行中に、中国空軍機による「職業倫理に欠ける」危険行為があったと批判した。

 カナダ軍は声明で、中国軍機は数回にわたり「国際的な航空安全基準を順守しなかった」と明かし、「こうした行為は職業倫理に欠け、(カナダ空軍の)人員の安全を脅かす」と指摘した。

 声明によると、カナダ軍機の操縦士は「進路を妨害した航空機との衝突を避けるため」飛行経路を急きょ変更せざるを得なかった。また、機内の操縦士が「非常にはっきり目視できる」距離まで中国機が接近してきたこともあったという。

 国連で承認された任務中に国際空域でこうした異常接近が頻発しており、「外交ルートを通じて対応している」としている。(c)AFP