【6月1日 AFP】ロシア国営天然ガス企業ガスプロム(Gazprom)は1日、1〜5月の旧ソ連構成国以外へのガス輸出量が、前年同期比で27.6%減ったと発表した。ウクライナへの侵攻を受けて、同社は欧州の複数の顧客を失っている。

 ただし、中国へのガス輸送パイプライン「シベリアの力(Power of Siberia)」を経由した輸出は増加しているという。具体的な数字は公表していない。

 ロシアはウクライナへの侵攻開始後、欧州連合(EU)加盟国など「非友好国」の顧客に対し、ルーブルでの支払いを要求。これを拒否したポーランド、ブルガリア、フィンランド、オランダに対するガス供給は停止されている。

 EUはエネルギーの脱ロシア依存を急いでいるが、天然ガスの禁輸をめぐっては、複数の加盟国の対ロ依存度が高いことから対応の足並みが乱れている。(c)AFP