【5月30日 AFP】22F1第7戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2022)は29日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が今季初優勝を果たした。

 雨による開始の遅れとクラッシュにより、時間制限のルールが適用されてレースが行われた中、ペレスはチームの戦略的判断がフェラーリ(Ferrari)を上回ったことにも助けられ、終盤はカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)の追い上げを約1.1秒差でしのいで逃げ切った。

 今季はここまでフェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)とレッドブルのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が優勝を独占していたが、ペレスは初優勝を飾り、通算3勝目はペドロ・ロドリゲス(Pedro Rodriguez)氏を上回ってメキシコ人ドライバーとしては最多となった。

 優勝の栄冠を手にしたペレスは、「夢がかなった」と手放しで喜んだ。

 昨季王者で、今季も総合トップに立つフェルスタッペンが3位。地元期待のルクレールはポールポジションからのスタートだったが、チームの戦略が混乱する中で2回のピットストップを行ったことが響き、4位に終わった。モナコGPで初めて完走したことが小さな慰めとなった。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)が判断のいいドライビングで5位に入り、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が6位、アルピーヌ(Alpine F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が7位だった。

 フラストレーションをためるレースとなったメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、マシンに大きな改善がみられず8位となり、アルファロメオ(Alfa Romeo)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が9位、アストンマーティン(Aston Martin F1)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が10位だった。

 アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は17位となった。(c)AFP