【5月29日 AFP】28日に行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝で、リバプール(Liverpool FC)を1-0で退けて優勝し、史上初めて4度の欧州制覇を果たした指揮官となったレアル・マドリード(Real Madrid)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督が、自分は「記録男」だと話し、レアル復帰は運にも助けられたと明かした。

 レアルは59分にビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)が決めたゴールを守り切り、最多記録を更新する14回目の大会制覇を達成。欧州最高峰の舞台では、他にリバプールを率いたボブ・ペイズリー(Bob Paisley)氏、レアルで2016年から2018年に優勝したジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏が3回大会を制していたが、アンチェロッティ監督は今回の優勝で4度のタイトル獲得を果たした唯一の指揮官となった。

 62歳のアンチェロッティ監督は、BTスポーツ(BT Sport)に対して「自分は記録男なんだ」と話すと、「昨年、運もあってこのチームへ来ることができて、素晴らしいシーズンを送れた。素晴らしいクラブで、非常にいいメンバーがそろっている。非常に質が高く、精神的にも強い選手ばかりだ」と続け、「一番のシーズンだった」とコメントした。

 試合前日にアンチェロッティ監督は、1年前にリバプールのライバルであるエバートン(Everton)を率いていたところから、サッカー界最大の舞台へ舞い戻ってきたことについて、「めまいがする」ようだと話していた。

 それでも普段から勝利にうかれすぎない指揮官は、選手たちがいつも通りハグを交わす中、この日も落ち着いた態度を保っていた。

 監督は「信じられない」や「素晴らしいシーズンだった」と言って喜び、「われわれはとてもよくやった。難しい試合で、前半はかなり苦しんだ」としながらも、「最終的には、われわれが優勝にふさわしかったと思う」と誇った。

「みんな本当に幸せだ。他に何を言ったらいい? これ以上は何も言えない」 (c)AFP