【5月29日 AFP】28日に行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝、リバプール(Liverpool FC)対レアル・マドリード(Real Madrid)戦のキックオフが30分以上遅れた原因について、欧州サッカー連盟(UEFA)は「ゲートを通過できない偽のチケット」が原因だと発表した。

 決勝は仏パリ郊外のスタッド・ド・フランス(Stade de France)で午後9時(日本時間29日午前4時)キックオフ予定だったが、主にリバプールファンからなる待機列が場内へ入れず、キックオフまで30分の段階でもスタジアム外に多数のファンが残っていた。そのため試合開始は30分以上も遅延。UEFAは、フェンス際に集まったいら立ったファンに向けて、フランスの警察が催涙スプレーを使用したと話した。

 UEFAは「試合に先立ち、リバプール側の入場ゲートが、ゲートを通過できない偽のチケットを購入した多数のファンによってふさがれた」と発表。影響を受けたファンには「同情する」と話し、現地警察と当局、フランスサッカー連盟(FFF)とともに状況の確認を行うとした。

 現場にいたAFPの記者によれば、警察は数十人がフェンスをよじ登ろうとしたため、催涙スプレーを使用したが、約20人がフェンスを越えて場内へ侵入したという。

 リバプールは「スタッド・ド・フランスでリバプールファンが直面した入場の問題と、セキュリティー境界線での騒動について、大いに失望している」と話し、「今回の受け入れがたい問題を正式に調査することを公式に要求した」と続けた。(c)AFP