【5月29日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は28日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)はダンカ・コビニッチ(Danka Kovinic、モンテネグロ)を6-3、7-5で下し、マッチ連勝を31試合に伸ばした。

 その一方で、この日は第3シードのパウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)と第7シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)が敗れ、第10シードまでで勝ち残っているのはシフィオンテクただ一人になった。

 2020年大会女王のシフィオンテクは、相手に3回ブレークを許しながらもストレート勝利。試合後には「積極的にプレーしようと思っていたが、強く打ちすぎてコントロールできないことがあった」と話した。それでも31連勝は、2013年にセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が34連勝した後では女子ツアー最長の記録となっている。

 4回戦では19歳の鄭欽文(Zheng Qinwen、中国)と対戦する。鄭は、四大大会(グランドスラム)61大会連続出場のアリーゼ・コルネ(Alize Cornet、フランス)と対戦し、試合開始わずか44分の6-0、3-0の段階でコルネが脚の負傷で棄権したため勝ち上がった。

 2回戦では2018年大会女王のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に勝利している鄭は、同じ中国の李娜(Na Li、リー・ナ)氏が2011年に優勝している全仏で、大会初出場ながら中国の女子選手では4人目の大会16強入りを果たした。世界ランキング74位の鄭は、「自分がしっかりやれるレベルにあることはずっと分かっていたし、とにかく前に進み続けたい」とコメントした。

 昨年ベスト8のバドサは、ベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova)との3回戦で、3-6、1-2の段階でふくらはぎの負傷により棄権した。サバレンカは6-4、1-6、0-6でカミラ・ジョルジ(Camila Giorgi、イタリア)に逆転負け。ジョルジは自身初となる全仏4回戦進出を果たした。

 全仏オープンで3回戦までに上位10シードのうち9人が敗退するのは、オープン化以後では初となる。(c)AFP/Dave JAMES