【5月27日 AFP】米欧州軍の次期司令官に指名されたクリストファー・カボリ(Christopher Cavoli)陸軍大将は26日、ウクライナから西欧への穀物輸送をドイツ鉄道(DB)が臨時列車を運行して支援すると明らかにした。

 ロシアの港湾封鎖により、「欧州のパンかご」と呼ばれるウクライナには最大2200万トンの穀物が滞留し、世界の食料安全保障が脅かされている。

 カボリ氏が上院の指名承認公聴会で語ったところによると、ドイツ鉄道は東西冷戦(Cold War)時代に旧ソ連に封鎖されたベルリンに物資を届けた「ベルリン空輸作戦」をもじり「ベルリン鉄道輸送作戦」と呼んでいる。

 経路上のポーランドも、国境通過を円滑化する態勢を整えている。穀物は独北部の港まで鉄路で運ばれ、そこからは海路で各国に輸出されるという。(c)AFP