ヤンキース三塁手、ロビンソン氏一家に謝罪 「ジャッキー」発言で
このニュースをシェア
【5月27日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のジョシュ・ドナルドソン(Josh Donaldson)三塁手は26日、MLB初の黒人選手であるジャッキー・ロビンソン(Jackie Robinson)氏の名前を使って相手チームの黒人選手に挑発的な発言をした問題で、ロビンソン氏の家族に謝罪を行った。
白人のドナルドソンは、21日に行われたシカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)戦でアフリカ系米国人のティム・アンダーソン(Tim Anderson)遊撃手を2度にわたって「ジャッキー」と呼んだ。
発言は1947年に黒人初のMLB選手となったロビンソン氏になぞらえたもので、人種差別との非難を集めた。米大リーグ機構(MLB)も23日、ドナルドソンに対して1試合の出場停止と罰金処分を科した。
ドナルドソンの発言をめぐっては、ホワイトソックスのトニー・ラルーサ(Tony La Russa)監督から「人種差別的」との指摘もあったが、ドナルドソン本人は否定し、自身の発言はアンダーソンが2019年のインタビューで自らを「現代のジャッキー・ロビンソン」と形容したことから来たものだったと主張していた。
この日コメントを発表したドナルドソンは「まず第一に、ティム・アンダーソンのこの競技への貢献に最大の敬意を持っている」とした上で、アンダーソンとのやり取りは「誤解」されたと釈明。「侮辱する意図は全くなかった」と説明した。
故ロビンソン氏の妻レイチェル(Rachel)さんと同氏の家族にも言及し、「レイチェル・ロビンソン夫人とジャッキー・ロビンソン氏のご家族に対しても、今回の騒動で何らかの不愉快な思いを引き起こしていたら謝罪したい。ジャッキーは真のアメリカンヒーローであり、自分は彼の名前に最大の敬意を抱いている」と記した。(c)AFP