サル痘、スペインで59人感染確認
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【5月26日 AFP】スペインで25日、新たに59人がサル痘ウイルスに感染していることが確認された。カロリーナ・ダリアス(Carolina Darias)保健相が明らかにした。
59人はPCR検査で陽性と判定され、うち20人はゲノム解析で感染が確認されたという。スペインでの感染疑い例は累計171例となった。
サル痘に対する特定の治療法はないが、天然痘ワクチンに約85%の発症予防効果があるとされる。
ダリアス氏は、欧州連合(EU)欧州委員会の欧州保健緊急事態準備・対応局(HERA)を通じて天然痘ワクチン「インバネックス(Imvanex)」と天然痘治療薬「テコビリマット(Tecovirimat)」を入手し、感染拡大の封じ込めを目指すと語った。
世界保健機関(WHO)は22日、サル痘が風土病とされていない16か国において、250例以上の陽性確定および感染疑い例があると発表した。
サル痘で死亡することは少ないが、発熱、悪寒、筋肉痛、リンパ節の腫れ、疲労感などが出た後、顔や体に水痘のような発疹が現れることが多い。(c)AFP