【5月26日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は25日、男子シングルス2回戦が行われ、19歳で大会第6シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-1、6-7(7-9)、5-7、7-6(7-2)、6-4で同胞のアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas)との死闘を制した。3回戦に進出したアルカラスは「少しプレッシャーがあった」と明かした。

 ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の四大大会(グランドスラム)における覇権を終わらせるのではないかと目されている新星アルカラスは、自身キャリア最長となる4時間34分のフルセットマッチを制した。

 男子では史上8人目となる10代でのグランドスラム制覇を目指しているアルカラスは、コート・シモーヌ・マチュー(Court Simonne-Mathieu)でウイナーとアンフォーストエラーをそれぞれ74本ずつ記録した。

「話題になり、ゆくゆくは世界ナンバーワンになると期待されるのは最高だけど、もちろんそれは少しプレッシャーでもある」

「でもそのことは考えないようにした。当然、世界1位はテニスを始めてから自分の夢」

 世界44位で2016年大会8強の34歳ラモス・ビノラスは、ブレークポイントを31本中23本セーブしたが、第4セットでマッチポイントをしのいだアルカラスは、最終セットはゲームカウント0-3から巻き返して記憶に残る勝利を手にした。

 アルカラスは3回戦で、4月のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2022)で敗れた第27シードのセバスチャン・コルダ(Sebastian Korda、米国)と対戦する。アルカラスが最後に負けたのはこの試合で、これは今季クレーコート19試合で唯一の敗戦となっている。(c)AFP